Automotive SPICE®とは
Automotive SPICE®とは、欧州の完成車メーカーが中心となり、プロセスアセスメントモデルISO/IEC15504とライフサイクルモデルISO/IEC12207をベースに自動車業界向け車載ソフトウェア開発用としてテーラリングしたプロセス標準モデルです。
近年の車載ソフトウェア開発は、高機能化や昨今の自動運転などにより、急激に複雑化や開発規模の増大化が進み、より一層の高品質なソフトウェアが求められるようになりました。
このため分散開発や外部委託が増加し、開発状況の把握や品質が確保できないという問題に直面することになりました。
この問題を解決するため、欧州の完成車メーカーが、“共通言語に基づいた根拠の共有”を目的として制定されたのがAutomotive SPICE®です。
Automotive SPICE®のプロセス構成図

取得した能力レベル
Level3の取得は、組織全体として確立されたプロセスに基づいた開発が行われていることを示しています。
| Level 5 | 革新している | 組織目標の変化に伴い、プロセスが継続的に改善されている。 |
|---|---|---|
| Level 4 | 予測可能な | プロセスの成果、目標を定量的に予測することが出来る。 成果、目標と実績に乖離がある場合、分析、是正ができる。 |
| Level 3 | 確立された | 組織内で基準となるプロセスが確立されている。 組織内で基準となるプロセスがテラーリングされ、各プロジェクトに適応されている。 |
| Level 2 | 管理された | プロセスが計画、監視、管理されたうえで実施されている。 作業成果物が決められた手順に従って作成、管理されている。 |
| Level 1 | 実施された | プロセスが実施され、作成されるべき作業成果物が作成されている。 プロセスの目的が達成されている。 |
| Level 0 | 不完全 | プロセスが実施されておらず、作成されるべき作業成果物が作成されていない。 目的が達成されていない。 |
現在、マーブルでは以下の通り認定を受けております。
intacs 認定 Automotive SPICE Provisional Assessor 9名
intacs 認定 Automotive SPICE Process Expert 5名
今後の取り組みについて
それにより、お客様が求めるより高い品質のソフトウェアを提供することが可能となりました。
これからも、当社は「品質」という社会との約束を胸に、未来のモビリティを支える存在であり続けます。